G7を前にして
本日から始まるG7において先月末に話が出始めた「米国の中国紙製品に対する相殺関税をかける」との話から、「米国の保護主義的な体制が強まっている」との憶測もあり、ドル円はオプショントリガーに絡んだ買いに119円台まであげたものの、119,50を前にして上げ渋りを見せている。
しかし今週に入りドイツ財務相がG7を欠席、また中国も欠席との報が伝わると、G7では実効的な声明がでる可能性が少なくなった。
また最近の憶測記事ではユーロドルでのユーロ高ドル安は欧州にとって2.5%と高止まりを見せるインフレを輸入物価の面から抑制、また景気に堅調さが見られる現在は輸出に対する影響も軽微であり、欧州にとって現状のユーロ高は(以前とは違い)あまり気にならない。
また米国にとっては景気にブレーキが掛かっている今、ドル安による輸出振興は歓迎されるべきものである。こういった状況下で開催されるG7においては、中国に対する言及以外は大きな問題として取り挙げられる可能性はかなり低いと言える。
その意味ではユーロ高が対ドルを中心として更に進む可能性は以前にも増して高まっていると言えるのかもしれない。
しかしドル円については米中間の貿易摩擦の矢面に立つ通貨ペアであり、また120円と言う大台を手前にしていることもあり、上値の重さが目立つ展開となっている。
今回の相場は全体で見るとドル売りとなっており、ドルが弱く推移している中で円が更に弱く、最弱通貨が円という構図がここ数年来続いている。また今までのG7においては円に対する言及はあったものの、円を買い戻す動きは限定的であり、今回は特に何も出ないのではないかとの憶測が先走っていることから、円売り安心感からユーロ円などは160円に乗せて更に161円を狙うレベルまで上げている。根拠は無いものの、マーフィーの法則的なうがった見方をすればこういうときにこそ危ないことも考えられるのではないか。
今晩は米国の貿易収支が発表される予定であり、600億ドル程度の赤字で落ち着きを見せ始めている貿易赤字が増えることになれば、中国に対する人民元の調整圧力が高まり、円高を見せる可能性もあるのかもしれない。但しユーロドルなど対ドル相場に関してはゆっくりとしたドル売り相場が継続しており、ドル急騰(ユーロ急落)とはならないのではないか。
前述したように米国は対ユーロや豪ドルなどの通貨でのドル安を容認しており、また世界各国の外貨準備をドルからユーロへのシフトを積極的に行っている節がある。またその意味では米国は基軸通貨の役得をユーロと共有することにあきらめに似たものがあるのかもしれない。
参考サイト:FX自動売買@金融マンが選ぶ取引システム
イースター休暇中の相場
本日から海外勢はイースター休暇に入り月曜日まで欧州大陸の多くの市場は休場となる。また北米市場も銀行は取引を行っているが株式市場などは前場だけの取引であったりと、通常の取引が活発に行われる状態とは言えない。
そんな中今晩は米失業率が発表される予定となっており、市場の注目を集めている。昨晩は米新規失業保険申請者件数が予想を若干上回る数字であったことからドルを売り込む動きが強くなり、ユーロドルは1.34台に乗せる展開となり、今までの1.33-1.34のレンジ取引から飛びぬけている。ドル円は相変わらず118円台の取引となっており、今のところは方向感を出せないでいる。
今晩はイースター休暇の中で注目の集まる指標の発表となり、いわば薄い市場の中で相場を大きく動かす可能性のある材料が発表となることもあって一部市場参加者の中には大きな値動きを期待する向きも多くなっている。
ユーロ円などの円クロスは2/23の日銀の利上げ、上海株式市場の下落をきっかけとした「円の急激な買戻し」からすっかりと立ち直り、多くの通貨で急落前のレベルに戻った、あるいは戻りつつある。
米ドルは中東情勢の悪化や今年秋以降の利下げの憶測などが市場に織り込まれる中、英国、豪州、欧州などは利上げを継続する予定となっており、ドルとこれらの通貨のみならず、対円でも金利差が更に広がるとの思惑から、(ドル相場が大きな動きを見せない中、)対円のみが強くなるいわば円独歩安の展開に戻ってきつつあるように見える。
また報道等では円キャリートレードなどが復活しており、このフローが円を押し下げているとの記事もよく見るようになった。レートが上昇していることから円売りが活発となっていることは確かだが、特に高金利通貨への買いが活発となっているといえる。
参考サイト:FX業者比較@FX業界関係者はこの為替業者を選ぶ